優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～

家に着いて、まず、智華ちゃんを、白を基調に淡い紫を少し入れた部屋に案内した。

次に、文都君を、白に緑をプラスした部屋に案内した。

どちらも、気に入ってくれたようだ。

みんな、いい子達で本当に良かった。


最後は…

望月颯(もちづきはやて)君、21歳。

有名美大に通う画家志望の男の子。

履歴書の彼の写真では、どちらかといえば可愛い？中性的なイメージがしたんだけど…

きっとメイクしたら、綺麗だろうなって。

写真の颯君の髪型は、パーマをかけていて、個性が出て、とても似合っている。

結構、茶髪かも。

偏見かも知れないけど、ザ美大生って感じがする。

いろいろ考えてる間にバスが来た。

颯君は、履歴書の写真よりも…

圧倒的にオシャレで、少しだけ髪も短く切ったのかな、雑誌から飛び出したモデルさんみたいだった。

本当に魅力的でカッコイイな…

『こんにちは。お世話になります、望月颯です』

『あ、三井結菜です、よろしくね、颯君』

『良かった、大家さんが凄く素敵な人で。結菜さんか…だったら、結姉(ゆいねえ)だね』

ゆ、結姉？

『そんな風に呼ばれたことないけど』

私は、苦笑いした。