優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
文都君も、颯君も、とても感動しているようだ。

もっと、ずっと聴いていたかったけど…

祥太君の想いが詰まった演奏は、もう終わってしまった。

『本当にすごい、良かった。祥太兄、めっちゃカッコイイ』

颯君は、祥太君に向かってそう言った。

純粋な子どもみたいに真っ直ぐ見つめて。

『祥太君には、恐ろしい才能があるんですね。全く音楽がわからない僕の心にも、すごく響きました。本当にすごいです、ずっとピアノ続けて下さい』

文都君は、目が少し潤んでいた…

『そうだよ、絶対ピアノ、続けてね。素敵過ぎて、演奏中、体が固まっちゃった…』

『いいな、結姉にそんなふうに言われて』

『いいだろ?ピアノの魔法だよ』

『ほんと、ズルいよな~』

いつでも颯君は、ムードメーカーで、みんなを笑顔にしてくれた。


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