優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『あ…結菜さん…今朝の髪型、すごく似合ってますね…すみません、あ、じゃあ、図書館行ってきます』

慌てて出て行く文都君。

髪型、ほめてもらった…

ただ、ハーフアップにしただけなのに…

旦那には、髪型なんてほめられたことない。

だから…お世辞かも知れないけど、それでもそんな風に言われて、やっぱり嬉しかった。

文都君は、大人しいけど、でも、人一倍優しくて、思いやりがある、素晴らしい青年だ。

将来、お医者さんになったら…

きっと、病院は、神田文都先生目当てで、患者さんが増えるだろうな…

特に女性の。

イケメン過ぎて、患者さんの血圧が上がったり、大変なことになりそう。

ちょっと不謹慎だったかな。

でも、私も…

いつか、文都先生に診てもらいたいかも…

いやだ、私、ほんとに何考えてるんだろ。

最近、おかしいかも、私。

さっさと掃除しなきゃ。

慌てて、バケツを倒しそうになった。
< 29 / 180 >

この作品をシェア

pagetop