優しい愛に包まれて～イケメンとの同居生活はドキドキの連続です～

『だから…まずはずっと弾いていたい気持ちをお父様に話してみた方がいいよ。気持ちをちゃんとね。お父様のお仕事も、ものすごく大事だし、きっと、向き合って話したら、お互いの本当の思いが分かり合えるかも知れないよ』

『…そうだね、逃げてたら…ダメ…だよね』

『それで、もし平行線になったら、また考えればいいんじゃない？お父様を尊敬してることも、伝えてあげてね、素直になって…』

私の答えは、ある意味いい加減なのかも知れない。

ひとごと…って捉えられるかな。

でも、私の兄も父親のこと尊敬してた。

兄も他にやりたいことがあったかも知れない。

それでも、父親の会社を継いだ…

きっと、それも1つの大事な答え。

だけど、1番大事なのは、本当に自分らしく生きることなのかなって、少し思ったんだ…

それって、祥太君に言いながら、今の自分に向かって言ってるのかも知れない…

私も、自分らしく、自分の気持ちに正直に生きなきゃ…って。

その思いは、間違いなく同居を始めてから感じたこと。