優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『少し時間はかかるけど、いつか話すよ。必ず。父親と向き合う』

私は、2回深くうなづいた。

微笑みながら…

『結菜ちゃん、ありがとう、相談して良かった。気持ちが楽になったよ』

『偉そうに言ってごめんね。頑張ってね。応援してるから』

『ありがとう、お礼に…1曲弾かせてくれないかな?結菜ちゃんのために』

祥太君は、私の手をとって、ピアノのある部屋に引っ張っていこうとした。

『ちょっと待って』

私がもたつくと、

『早く』

祥太君は手を繋ぎながら、振り返って言った。

強引…だな…

部屋に入ると、祥太君は、ゆっくりと深呼吸して、ピアノを弾き始めた。

結菜ちゃんのために弾くから…って言ってくれたよね。

とっても素敵なメロディー。

バラードみたい。

好きな曲調だな…

ピアノを弾く指が、細くて長くてとっても綺麗。

時々、目を閉じる祥太君。

長いまつ毛が印象的だ。







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