優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『そうなんだ、楽しみだなぁ。でも、大学に行くなんて、何年ぶりだろ。ちょっとドキドキしちゃうな』

『結菜さんなら…全然大学生でも通用しますよ』

『…いやだな、そんな訳ないじゃない。私、もう大学卒業して、ずいぶん経つんだから』

私は、そう言いながら笑った。

『本当に…お世辞じゃないです…結菜さんなら医学部の生徒に混じってても、全然おかしくないです。一緒に授業受けてみますか?』

文都君が、微笑んだ。

『ダメダメ、恥ずかしいよ、そんなの。あ、うん、じゃあ着替えてくるね、ちょっと待っててね』

若く見えるって…言われてるんだよね?

やっぱり、嬉しいよ。

普段、旦那に馬鹿にされてるから、余計に…

私は、着替えを済ませ、下に降りて、文都君と一緒に外に出た。

バスに乗って、駅からは電車。

文都君が通う大学は、そう遠くないところにある。

都内でも指折りの大学だ。

構内に入ってみると、あまりに立派な建物に驚いた。
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