優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
この上なく嬉しい言葉をもらえた気がした。

『ありがとう、文都君』

『結菜さん。僕にとって、結菜さんに会えたことが、1番の…』

その言葉をさえぎるようなタイミングで、

『文都君、こんにちは』

女の子の声がした。

『文都君、一緒にいい?』

女の子が2人。

オシャレだし可愛い…

『…ごめん、今』

文都君がそう言いかけたけど、私は、

『あ、もうそろそろ授業だよね、私、買い出しもあるから、先に帰るね』

と、言って、帰ろうとした。

そしたら、文都君が、立ち上がって私を止めようとしたの。

女子の視線が…痛い。

私は、笑顔で文都君にうなづいて見せて、すぐにその場から立ち去った。

振り返ると、女の子が文都君にグイグイ話しかけている。

積極的だな…

文都君は、やっぱりモテるんだ。

そりゃそうだよ、あんなにイケメンなんだから…

メガネの似合う、本物のイケメン…

女の子が放っておくはず、ないか…

そして、私が帰ろうとレストランのドアを出た瞬間、文都君が私を呼び止める声がした。

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