優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『私は座ってるだけだから大丈夫。でも、ありがとう』

気遣いの言葉。

そういう言葉って、人間の心を温かくするんだ…

旦那を見て、暗くなる気持ちを、3人の青年は、いつも明るくしてくれる。

まるで、私の心のランプを優しく灯してくれるみたいに…

『うん…じゃあ、始めるよ』

颯君は、キャンバスに向かった。

絵の具を使って、細かなところまで塗り込んでいく…

5分の4は描けたんだと思う。

『あと少しだね』

私の言葉、届かなかったのかな?

颯君は、何も言わない。

『…完成…させたくない』

筆が、止まった。

『…颯君?』

『俺、もちろん、結姉の絵を完成させたいけど、でも、完成したら…結姉との2人だけの時間が無くなるだろ』

『何言ってるの、ずっと同じ家にいるんだから、いつも、一緒にいるじゃない』

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