優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『結姉は、全然わかってないよ!』

颯君は、そう言って急に立ち上がった。

そして、私の肩をつかんで、私を立たせて…

そのまま…

少し激しく、壁に押し付けた。

これ、いわゆる『壁ドン』だよね?

生まれて初めてされた…

ダメだ、近すぎて、顔から火が出そうだよ…

『結姉…』

このままじっとしてたら、キスされる?

颯君の真剣な顔。

少しずつ、近づいて来た…

私は、とっさにその場から離れた。

『結姉…キスしたい。逃げないで』

『颯君、ダメだよ。そんなこと言わないで。あなたは大事な同居人なの』

『同居人でも、俺は、結姉が好きだ!好きで好きで仕方ない』

『颯君…どうしちゃったの…何でこんなオバサンに…』

『オバサンなんかじゃない、結姉はほんとに…オバサンなんかじゃないよ…俺にとって結姉は、誰よりも可愛い。誰よりも素敵なお姉さんなんだ』

颯君の顔が、まだ、私のすぐ近くにある…

ドキドキしてたまらない。

心臓が…

止まるくらいに…


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