優しい愛に包まれて~イケメンとの同居生活はドキドキの連続です~
『結姉…好きだよ』

私は、そのまま颯君に抱きしめられた。

颯君が私を離すまで…

ずっと…

それ以上は何もしなかった。

だけど、今の私にとって、颯君のこのピュアで真っ直ぐな気持ちは、すごく新鮮だったの。

大人の、ドロドロした醜くて汚い部分を、綺麗に洗い流してくれるみたいな…

そんな感覚だった。

『…ごめんね、颯君。私は一応…人妻。あなたよりも、ずいぶん年上だし。いろいろなことが私、まだ整理出来ない。今日のことは…少し考えさせて』

颯君は、下を向いたままうなづいた。

『…結姉、困らせてごめん。でも、結姉を苦しめたくて言ってるんじゃないんだ』

『わかってるよ、もちろん…ありがとう…じゃあ、降りるね。また絵の続き、描いてね』

『必ず』









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