Campus Love~学内恋愛~
「もう一つは?」。
「オバケ」。
「あたしも、オバケ、ダメですよ」。
「でも、僕よりは大丈夫だよ、いや、絶対、大丈夫」。
「さっき、センセー、人間は危機的な状況のときにホンネが出るって言ったじゃないですか?」。
「そうだけど、ミヒロとはつきあってないでしょ、そんなの関係ねー」。
「だめだめ、センセー、じゃあ今だけつきあってあげるから、はい、彼氏さん、先に行って、彼女にいいとこ見せなきゃ」。
「無理無理無理無理無理」。
そうした押し問答が続けていた二人の後ろから、突然、「グルルル、ウーーー」というウメキ声が聞こえてきた。
ミヒロはユウキの腕につかまった。
次の瞬間、二人は目を合わして、同時に「逃げろーーーー!!!」と叫んで、墓石の間をぬって走り出した。
ミヒロの方がスタートが早く、ユウキよりも先に墓場を抜けて、町の裏路地へと逃げ込んだ。
ユウキは、墓場の入り口にあったフェンスが見えなくて、それに激突したが、そのあとすぐにフェンスを乗り越えて、無事、ミヒロのところまでたどり着いた。
「オバケ」。
「あたしも、オバケ、ダメですよ」。
「でも、僕よりは大丈夫だよ、いや、絶対、大丈夫」。
「さっき、センセー、人間は危機的な状況のときにホンネが出るって言ったじゃないですか?」。
「そうだけど、ミヒロとはつきあってないでしょ、そんなの関係ねー」。
「だめだめ、センセー、じゃあ今だけつきあってあげるから、はい、彼氏さん、先に行って、彼女にいいとこ見せなきゃ」。
「無理無理無理無理無理」。
そうした押し問答が続けていた二人の後ろから、突然、「グルルル、ウーーー」というウメキ声が聞こえてきた。
ミヒロはユウキの腕につかまった。
次の瞬間、二人は目を合わして、同時に「逃げろーーーー!!!」と叫んで、墓石の間をぬって走り出した。
ミヒロの方がスタートが早く、ユウキよりも先に墓場を抜けて、町の裏路地へと逃げ込んだ。
ユウキは、墓場の入り口にあったフェンスが見えなくて、それに激突したが、そのあとすぐにフェンスを乗り越えて、無事、ミヒロのところまでたどり着いた。