Campus Love~学内恋愛~
そのとき、とっさに出た名前は、「リカ」ではなく、「ミヒロ」だった。
講義室の後ろの入り口付近に、若い頃のミヒロにそっくりな女子学生が、長机の左端にポツンと一人腰掛けている。
ユウキの中では、リカにそっくりな女子学生はミヒロだからだ。
17年前、ユウキにとって、ミヒロは、単なるリカのコピーではなく、一人の独立したかけがえのない存在になっていた。
ユウキは、しばらくその子が気になったが、もう若い頃のように女の子に関心を抱くことはない。
いつものように淡々と講義を続けた。
授業の最後には、いつものように受講生に出席カードへ学生番号と氏名、今日の授業の感想を書かせ、後ろの席から出席カードを前に送るよう、指示した。
ユウキは、その子の名前を知りたかったが、後ろから回収された出席カードは、席順がもうバラバラで、その子の名前を確認することはできなかった。
授業時間が終わり、ユウキは、講義室を出て、一度自分の研究室に戻った。
講義室の後ろの入り口付近に、若い頃のミヒロにそっくりな女子学生が、長机の左端にポツンと一人腰掛けている。
ユウキの中では、リカにそっくりな女子学生はミヒロだからだ。
17年前、ユウキにとって、ミヒロは、単なるリカのコピーではなく、一人の独立したかけがえのない存在になっていた。
ユウキは、しばらくその子が気になったが、もう若い頃のように女の子に関心を抱くことはない。
いつものように淡々と講義を続けた。
授業の最後には、いつものように受講生に出席カードへ学生番号と氏名、今日の授業の感想を書かせ、後ろの席から出席カードを前に送るよう、指示した。
ユウキは、その子の名前を知りたかったが、後ろから回収された出席カードは、席順がもうバラバラで、その子の名前を確認することはできなかった。
授業時間が終わり、ユウキは、講義室を出て、一度自分の研究室に戻った。