Campus Love～学内恋愛～

そして、サンドウィッチの最後の一口を食べ終えて、「先生、両方ともごちそうさまでした」と言った。



ユウキは、「えっ、両方って、どういう意味？」と尋ねた。



「お昼ご飯と先生のオノロケですよ」。



「あっ、ああ、まあね」。



「それで、先生は、その人に会いたいと思ったことはないんですか？」。



「もちろん、あるよ。何度も」。



「でも、結局、当時その子が失踪しちゃって、それ以後音信不通で、会えないままなんだ」。



倉科は、また満面の笑みで「会えるといいですね、その人と」。



「うん、だけど、もう４０歳手前になってるからなあ。当時のイメージが崩れてしまうかも？」。



「そんなこと言ったら、その人、きっと怒ると思いますよ」。



「きっと大丈夫です。美人な人なら、今もきっとキレイですよ」。



「そうかなあ、僕は、最近その人にそっくりな倉科がいるから、もう会えなくてもいいよ（笑）」。



「それは、もっと怒ると思いますよ。結局、若い子がいいんだからって」。



「まあ、そうだね（笑）」。