この結婚の行方は・・

祐而・・・・

古河 穂乃華・・
人を引き付けるほどの顔
立ち振舞いも美しく堂々としている。

季織が、いなければ
惚れていたかもしれない。
俺が、今まで出会った
どの女とも違う。

先日会長に
「いつまで、独身でいるつもりだ
廻りでも噂がでておる
ならば、古河のお嬢さんと
結婚しなさい。
よいな!」
と、言われた。
「会長、私には・・・」
「あんな、身体の弱い人間は
安田家には、向かない。
祐而、何度も言わすな、よいな。」
「季織は、今移植を待っています
それさえ上手く行けば、強くなります。」
「それは、いつの話だ?
お前がわしの言うことを
聞かないなら、京都の呉服屋は
消えてなくなると思え。」
と、言いはなった
「・・・・」

祐而の母親は、父親が亡くなると
安田家を出ていき
別の家族と暮らしている。
そんな祐而を大切に育ててくれたのは
当時、教育担当の小夜だった。
小夜は、祐而を自分の子供のように
可愛いがってくれた。

そんな小夜さんが病気にかかり
祐而は、空いてる時間は
ずっと小夜の病院で過ごした。

その入院していた病院にいたのが
季織だった。
小夜さんの部屋から見える中庭に
車椅子に座る
季織を見た時
真っ白で儚げなで
心から護りたいと思った。

年が離れているが
季織を愛していた。

身体を繋げる事は
出来ないが
キスは、少しずつなれてきたようだ。

初な季織は、真っ赤になりながら
キスに応えてくれるが・・・
その対応が、また可愛くてたまらない
だが、俺も男だから
欲を吐き出すのに
抱くだけの女がいる。

季織にも話している。

始めの頃は、泣く事もあったが
俺の気持ちが、女達にまったくないのが
わかってからは
嫌がりはするが、泣く事はなくなった。



俺は、安東に
一、お互いの私生活には干渉しないこと
二、お互いの部屋には立ち入らないこと
三、会社の行事には出席すること
四、仕事の継続は本人の意思に任せること
と、記載して自分の実印を押して手渡した。

安東は、何かをいいかけたが
口を閉じて書面を受け取り
「翌日、穂乃華さんに届けます」
と、言った。
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