この結婚の行方は・・

穂乃華・・

丈太郎に抱かれて目を覚ますし
病院に行く前に軽く朝食をと・・

ベッドからそっと抜け出す
丈太郎の可愛い寝顔にキスをして

朝食の準備が終わる頃に
丈太郎が起きてきて
「・・おはよ・ほのか・・」
と、言いながら私を抱きしめる
「おはよう、丈太郎。
顔洗ってきて」
「うん、でも、もう少し・・」
と、いいながら
私にキスを沢山してくる。

気だるい身体が熱を持つ前に
「丈太・・郎・・昨夜沢山したよ・・」
「・・たりない・・」
と、言っているときに
私の携帯に着信が・・
「ほらっ、丈太郎・・いって」
携帯をとると
安東と表示
一瞬、私の顔が歪んだのか
丈太郎は、一瞥してから洗面所へ
「おはようございます、穂乃華様。
祐而様より書類をお渡しするように
言われております。
どちらへお持ちいたしましょうか?」
「おはようございます。
本気なんですね、安田さんは。
安東さんもお忙しいでしょうから
病院の受付の女性にお渡しください。
こちらからも伝えておきます。」
「では、宜しくお願い致します。」
と、言って電話を切った。

丈太郎には、簡単に話はしていた。
納得するわけもなく
朝まで抱き潰された。
丈太郎の不安な気持ちは
私も同じ。
だけど、どうしたものか
今日、尚ちゃんと亜季ちゃんと
話すつもりだ。
私の親代わりの二人で
私の大切な二人だから。

丈太郎は、
「あいつ?」
「うん。丈太郎、
今日、尚ちゃんと亜季ちゃんに話すから。」
「俺は、許さないよ。
穂乃華は、俺の。
俺の嫁さんになるんだろう。」
「私の心も身体も、丈太郎のもの。
丈太郎以外、受け付けないし。」
「だったら。」
「丈太郎、沢山の入院患者さんや
外来の患者さんがいるんだよ。
相澤総合病院には。
安田を敵に回すのは得策じゃない。
安田にも大切な人が
要るのだから、なんとかする。
だから、私を信じて。」
ぶつぶつ言ってるいる
丈太郎にキスをして
朝食を簡単には済ませて病院へ。

丈太郎の日常の物は
私の家に当たり前のように
置いてあるので心配はない。

まずは、二人に話してから
おじいちゃまに。

おじいちゃまは、敵ではない?
と思うが、味方とも言いがたい
安田の会長と親しい間柄みたいだから。
それも壊したくない。
双方上手く行く方法を模索するしかない。
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