この結婚の行方は・・

季織は、
「祐而さん、
今までありがとうございました。
私は、相澤総合病院を退院いたしましたら
京都に戻り、家業を継ぎます。
祐而さんは、心から愛する人と
幸せになって下さい。」
と、言った。

祐而は、下を向いたまま
何も・・・言わなかった。

季織は、
「先生、すこし疲れました。」
と、丈太郎をみて言った。

私は
「いいの?このままで?
人に嫌味な事ばかり
言ったくせに、なんなの?」
と、祐而を怒鳴りつけると

祐而は、あわてて
季織の元に行き・・・
「季織、本当に済まなかった。
辛い想いをたくさんさせて。
季織の両親にも。
嫌な想いをさせてしまい・・
だが、俺は‥‥お前を愛している。
だから、ふられても
何度も会いに行く。
お前が、俺に振り向いてくれるまで。」
と、言う祐而に

季織さんは、静かに涙を流しながら
一礼をした。
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