この結婚の行方は・・

C＊＊恋人

翌日、病院に行くと
丈太郎は、夜勤開けで
ちょうど帰宅するところだった。
「丈太郎、お疲れ様。」
と、言って
小声で‥‥
『夜、連絡するね。』
と、言うと
「おぅ、穂乃華、頑張って。」
と、手をヒラヒラさせて帰って行った。

すごく眠そうな丈太郎に
昨日大変だったのかと
思いながら、医局に行った。

そのお昼に・・
おじいちゃまから連絡が・・
「穂乃華か？」
「はい。」
「安田のとこの秘書に合ったそうだな。」
「はい。おじいちゃまに連絡が？」
「失礼な事を言ったらしいな
謝っておった。」
「おじいちゃまは、内容聞かれたの？」
「嫌。だが、秘書もだが、祐而君からも
謝罪があった。」
「古河も落ちたものです。
あんなことを言われて。」
「京都の話しか。」
「おじいちゃま、知ってらしたの？
それなのに、私を！！」
「穂乃華、そう怒るな。
知っておったが。
まぁ、詳しく説明をする
それを聞いて、穂乃華が嫌なら断る。
それで良いか？」
「はぁ‥‥っ
どうしても、聞かないといけないの？
おじいちゃま、知ってるでしょう
私には丈太郎がいるの
あの人に、京都だかなんだかの
人がいるように。」
「わしとしては、聞いて欲しい。」
「わかりました。
勤務終わりましたら
会社にいけば良いの？」
「ああ、そうしてくれ。」
と、言われて切った。

憂鬱だったが
患者さんも多くて
おじいちゃまの話も頭の片隅に
追われて忘れていた。

診察が長引いたが、無事に終わり
おじいちゃまの会社へ。