BadをHappyに!?〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
花畑が広がる場所では、白雪姫と同じ魔法で眠っている王子様を連れたドロシーがいた。

「ここ、おとぎ話のロマンチックなシーンにぴったりじゃない?」

ドロシーは、自分自身の恋愛に興味はないが他人の恋には興味があるのだ。

シャーロットは、ドロシーに「実は……」とさっきかけた魔法のことを話す。すると、ドロシーは「きゃあ〜!!」と顔を赤らめてはしゃいだ。

白雪姫の近くに「私にキスして」と書いた紙を置く。そして、王子様に目を覚ます魔法をドロシーがかけた。

「モーアン!」

王子様は、ゆっくりと目を開け「ここは…?」と辺りを見渡す。そして、眠っている美しい姫の姿に顔を赤らめた。

王子様は紙をしばらく見つめ、そしてーーー白雪姫の唇に自分の唇を重ねる。すると、ゆっくりと白雪姫は目を開けた。

王子様のキスで、白雪姫が目を覚ますようにシャーロットはしたのだ。

王子様と白雪姫は見つめ合う。そして、シャーロットとドロシーの体は光に包まれた。



シャーロットとドロシーは、気がつけばお屋敷の前に立っていた。

「白雪姫はあれで終わりのようね」

「最後のキス、とってもドキドキした〜!」

二人はそんなことを言いながら、次の物語は何かと目次を見る。次はーーーシンデレラ。

これも、知っている物語とはかなり違う。シャーロットは物語を話した。

シンデレラでは、継母と意地悪な娘が登場し、シンデレラは召使いのように働かされる。

ペロー童話では魔法使いが登場するが、グリム童話には登場しない。ドレスなどはシンデレラのお母さんのお墓に植えられた小さな木を揺することで現れる。

シンデレラが履いているのは、ガラスの靴ではなく金の靴。ガラスの靴やかぼちゃの馬車は、ペローが考え出したもの。
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