ＢadをＨappyに！？〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
王子様は、落ちていた金の靴の合うものを妻とするというお触れを出し、国中の娘に靴を履かせた。

「ここからがグロいから、勝負どころよね」

ドロシーが深呼吸をする。シャーロットも頷いた。

二人の姉が足を切り落とすのを阻止しなければならない。そこで、二人は継母に魔法をかけることにした。

「アミ！」

シャーロットが魔法をかけると、王子様たちがやって来て欲望に満ちた目をしていた継母の目が優しくなる。そして、王子様に言った。

「王子様！シンデレラがあなたの花嫁です！」

二人の姉、そしてシンデレラは驚く。王子はすぐにシンデレラの足に靴を履かせた。それはぴったりだ。

シンデレラと王子様が微笑む。シャーロットとドロシーは、また光に包まれた。



次の物語はラプンツェル。二人の目の前には、大きな塔。その塔にはドアも階段もなく、小さな窓があるだけ。

「これも、私の知ってる話じゃないんだよね？」

訊ねるドロシーに、シャーロットは説明した。

ラプンツェルを連れ去るのは、魔女ではなく妖精。

妊娠している妻は、隣に住む妖精の庭にあるラプンツェル（野菜）が食べたくなり、夫に頼んで取ってきてもらう。しかしそれが妖精にバレてしまい、生まれた子どもを渡すことを条件に好きなだけラプンツェルを取ってもいいと約束させられる。

塔に閉じ込められたラプンツェルに王子様が一目ぼれをし、妖精と同じようにラプンツェルの髪を伝ってラプンツェルと会う。

恋に落ちた二人は毎晩のように会っていたのだが、ある日ラプンツェルが「服が窮屈になった」と妖精に言う。すると、妖精はかんかんに怒ってラプンツェルの髪を切り、塔から追い出してしまう。ラプンツェルはこの時身ごもっていた。
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