BadをHappyに!?〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
王子様は何も知らずにラプンツェルに会いに行くが、妖精に騙され塔から落ち、その時に目玉が抜け落ちてしまう。

そして数年後、奇跡的に二人は再開し、ラプンツェルの涙が王子様の目に入り、王子様の目は見えるようになった。

「うわ…。子ども向けじゃないじゃん!」

「ええ。性的描写がしっかり描かれているわ」

「これってさ、ラプンツェルを王子様のところへ連れて行ったらおしまいじゃない?」

「そうね!そうしましょう」

グリム童話集はまだまだページがある。早く戻らなければならない。

二人は空を飛んで塔の中へ入る。中には、髪の長い美しいラプンツェルがいた。

シャーロットは、白雪姫にかけたように眠らせる魔法をかけ、空を飛んで王子様を探す。

「あの人じゃない?」

ドロシーが指差した先には、木陰で休んでいる王子様の姿。シャーロットとドロシーは、ゆっくりラプンツェルを地面に下ろすと目覚めの魔法をかける。そして、ドロシーがまた魔法を唱えた。

「オツァール!」

すると、「ここはどこ?」と辺りを見渡していたラプンツェルは、ふらふらと歩き出した。これは、目的の人のもとへ導く魔法だ。

休憩をしていた王子様は、突然現れた美しいラプンツェルに驚いている。

また、ラプンツェルも王子様に見とれていた。

そして、シャーロットとドロシーは光に包まれた。



次の物語は、がちょう番の娘だ。

「これは聞いたことがないお話だけど、どういう話なの?」

ドロシーが首を傾げると、シャーロットは「これはかなりグロいわよ」と言って話した。
< 16 / 24 >

この作品をシェア

pagetop