BadをHappyに!?〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
ある国の姫が、遠い国に嫁ぐことになった。その時にお妃は、自分の指を切って三滴の血をたらしたハンカチを姫に持たせた。そのハンカチはお守りとなる。

そして、お伴には賢い侍女を選び、言葉を話せる賢いファラダという名の馬に乗せて姫は旅立った。

姫はしばらく進むと喉が渇き、侍女に水を汲んでくるように頼んだ。しかし、侍女は「嫌だ。自分で行ってお飲み」と冷たく言った。

姫は水辺に屈み込んだ際に、ハンカチを落としてしまった。それを見た侍女は喜び、姫を殺そうとした。しかし、人には言わないという約束をし、互いに服を交換した。

侍女と王子様は式を執り行い、姫はがちょう番の少年の手伝いをすることになった。ファラダは本当のことを話さないように殺されてしまったが、姫が城門の下に首を打ち付けておいてほしい」と頼んだ。

姫はファラダの首に話しかけ、呪文を唱えて風を吹かせたりした。そんな不思議な娘に興味を持った王は姫を呼び、質問をしたが姫は答えなかった。

しかし、ストーブの前でこれまでのことを話しているのを聞いた王はすぐに王子様を呼び、姫にふさわしい衣装を着せた。

そして、夕食の時間に王は「他人になりすまして、主人を騙す人間にふさわしい処刑はどんなものか」とみんなに訊ねた。その時に侍女は、「着物を剥ぎ取って、内側に尖った釘をいっぱい打ち付けた樽に入れ、馬に引かせて転がす」と答えた。

王は本物の姫を呼び、侍女は自分の言った処刑方法で処刑された。
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