BadをHappyに!?〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
白雪は、男性がとても苦手なので恋人を作らない。しかし、告白してくる男子は多い。
「シャーロット、ドロシー、実は私、今日図書室に呼び出されているんです」
「また告白?」
シャーロットが訊ねると、「多分…」と白雪は頷く。
「私たちが見守ってあげるよ〜!!」
ドロシーが白雪の肩に腕を回す。シャーロットも、「私も見守る」と頷いた。
「ありがとうございます」
白雪は、男子が見たら一瞬で恋に落ちてしまうようなかわいい笑顔を向けた。
M学園には二つ図書室がある。一つ目は、多くの生徒が利用するたくさんの本が置かれた第一図書室。二つ目は、古くなった本が置かれており、ほとんど使用されることのない物置同然の第二図書室だ。
「こんなほこり臭いところで告白って…」
ドロシーはサンドイッチを頬張りながら言う。シャーロットも、「たしかにそうね」とほこりが積もった本の山を見つめた。
第二図書室は日当たりの悪い部屋だ。おまけに電気がつかないため、昼間でも薄暗い。ほこりまみれで汚いという告白には向かない部屋だ。
白雪は緊張したように、何度も深呼吸を繰り返す。シャーロットとドロシーはいつ誰かが来てもいいように、本棚の陰に隠れて様子を見守っている。
待つこと十五分。ナルシストで有名な男子が図書室の扉を開けた。「げっ!よりによってあいつかよ…」とドロシーが呟く。
その男子は、家が金持ちなのを鼻にかけ、たいして美しくない自分の顔を美しいと豪語する人物だ。男女問わずに嫌われている。
「シャーロット、ドロシー、実は私、今日図書室に呼び出されているんです」
「また告白?」
シャーロットが訊ねると、「多分…」と白雪は頷く。
「私たちが見守ってあげるよ〜!!」
ドロシーが白雪の肩に腕を回す。シャーロットも、「私も見守る」と頷いた。
「ありがとうございます」
白雪は、男子が見たら一瞬で恋に落ちてしまうようなかわいい笑顔を向けた。
M学園には二つ図書室がある。一つ目は、多くの生徒が利用するたくさんの本が置かれた第一図書室。二つ目は、古くなった本が置かれており、ほとんど使用されることのない物置同然の第二図書室だ。
「こんなほこり臭いところで告白って…」
ドロシーはサンドイッチを頬張りながら言う。シャーロットも、「たしかにそうね」とほこりが積もった本の山を見つめた。
第二図書室は日当たりの悪い部屋だ。おまけに電気がつかないため、昼間でも薄暗い。ほこりまみれで汚いという告白には向かない部屋だ。
白雪は緊張したように、何度も深呼吸を繰り返す。シャーロットとドロシーはいつ誰かが来てもいいように、本棚の陰に隠れて様子を見守っている。
待つこと十五分。ナルシストで有名な男子が図書室の扉を開けた。「げっ!よりによってあいつかよ…」とドロシーが呟く。
その男子は、家が金持ちなのを鼻にかけ、たいして美しくない自分の顔を美しいと豪語する人物だ。男女問わずに嫌われている。