BadをHappyに!?〜おとぎ話の世界に閉じ込められちゃった〜
男子は緊張している白雪を見ると、「やあ、子猫ちゃん」と鼻の下を伸ばす。

シャーロットは背筋がゾッとするのを感じた。気持ち悪い、と心の中で呟く。それはドロシーも同じだったようだ。自分の頬をつねっている。

男子は白雪の手を取り、その甲にキスを落とす。白雪は顔を真っ青にしているし、見ているシャーロットたちも吐き気を催した。

「My princess.あなたのことが好きです。僕と、結婚を前提にお付き合いしてください…」

男子は微笑んでそう言うが、白雪は一瞬で「ごめんなさい」と断る。

「私は、恋人を作る気はありませんから…」

白雪がそう言うと、男子はニヤリと笑って「オスクロ」と魔法を唱えた。防音魔法だ。

「なぜ防音魔法を?」

不思議そうに首を傾げる白雪に、男子は「こういうことだよ!」と言って白雪に襲いかかった。

「きゃあああ!!」

白雪は悲鳴をあげるが、防音魔法がかけられているので悲鳴が漏れることはない。男子は白雪を襲うつもりでここに呼び出したのだ。

その卑劣さに、シャーロットは腹が立つ。ドロシーも同じようだ。二人は顔を見合わせ、立ち上がる。

白雪は男子に押し倒され、制服を脱がされそうになっている。シャーロットは弓を、ドロシーは拳銃を魔法で出し、「そこまでよ」と男子に向けた。

「立派な暴行ね。退学間違いなしだわ…」
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