学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「トラっ、コンビニには俺と和真で行ってくるからカバンよろしくっ。 あと携帯の充電もっ」
「はいはい、了解。 車に気をつけてね? 余計な物は買っちゃダメだよ?」
「小学生扱いすんなっつーのっ」
なんて言いながら、お互いに笑い合う。
そのあともう1度トラに手を振ったあと、俺と和真はコンビニに向かって歩き始めた。
コンビニまでは、徒歩3分。
俺の家とトラの家の中間辺りにあるコンビニに向かってる途中で、和真が声をかけてきた。
「ねぇ円くん、今日って写真を撮ってたから帰りが遅かったんだよね?」
「あぁ、学校ん中で撮ってたんだ。 そのあとは教室で美麗と喋ってたよ」
「そうなんだ。 二人で どんなことを話したの?」
「朝に面倒なことがあった…って言ってただろ? だから「迷惑かけてごめん」って謝って、「SNSや写真のことを黙っててくれてありがとう」っても伝えた。 あとはまぁ…色々とあったよ」
二人でたくさん笑い合い、写真を撮ったり撮られたり。
楽しかった時間が頭の中に蘇り、心があったかくなる。
「アイツ、目立つことが嫌いだって言ってたけど……周りに人が居ない時はアホみたいに はしゃぐのな」
「うん、基本面白い人だよ。 目立つことが嫌いで面倒臭がりだから、みんなの前では 静かーに生活してるみたいだけどね」