学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


「それより円くんっ、アイスも買っていいっ?」

「あ? あぁー…うん、いいよいいよ、口止め料だ この野郎」

「やった。 高級なやつにしよーっと」



お菓子を選び終わった和真は、嬉しそうにアイスコーナーを眺め始めた。

ったく……アイス1つで どんだけ喜んでんだよ。



「……和真ぁー、そろそろ行くぞー」

「あっ、うんっ。 じゃあ円くんっ、会計お願いしまーすっ」

「はいはい、任されましたよーっと」



なんてことを言いながら、二人で笑い合う。


──その後、会計を済ませてコンビニを出た俺たちは、2つの袋を1つずつ持ちながら 来た道を引き返していた。

和真は買ったばかりのアイスを頬張り、俺は炭酸ジュースを飲む。

二人で並んで歩きながら話すのは、「唐草 美麗」が投稿した砂浜の写真のことだった。



「あの写真、なんかスゲーことになってたな。 まだ「いいね」伸びてるんだろ?」

「うん、もう最初ほどの勢いは無いけどね。 円くんは海の写真 載せないの?」

「今 載せたらヤバいだろ。 お前経由で俺のとこ覗きに来る奴とか ぜってー居ると思うし」


「あぁそっか、同じ場所で撮ってるってバレたら色々面倒だもんね」

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