学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「……そういえば俺さぁ、美麗と連絡先の交換したんだ」
携帯をいじりながらポツリと言う。
それに対するトラもまた、自分の携帯をいじりながら言葉を返してきた。
「DM以外で、やっと繋がったんだね」
「うん。 こっちの方が反応しやすいし、画像送るのも楽だしな。 ついでに電話番号もゲットしたよ」
「そっか。 じゃあマル、悪いんだけど今から美麗さんに電話してくれる?」
「ん? なんで?」
「俺も連絡先を交換したいなと思って。 DMで連絡を取るより、マルの携帯で電話して話した方が早いだろ?」
「あぁなるほど。 ちょっと待ってて」
美麗の電話番号を画面に表示させ、発信ボタンを押す。
携帯を耳にあてて……美麗が出るのを待つ。
……4回目の呼び出し音が鳴り終わった時に、美麗が出た。
『もしもし』
「あぁもしもし、俺だけど。 今 平気?」
『うん、大丈夫だよ。 ね、和真とまだ一緒? 結構遅くなってきたけど……』
「あぁいや、さっき別れたよ。 あと10分…20分もあれば帰るんじゃねぇかな」
『そっか。 それで、今度はどうしたの?』
「えーっと……説明すんのが面倒臭いから、ちょっとトラに代わるよ」