学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
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予定していた電車よりも1本早い電車に乗り、目的地である森林公園へと向かう。
俺たちの乗った車両に居るのは、杖を持ったおじいさんと、その隣に寄り添うおばあさん。
それから…大学生くらいの私服の男性と、スーツを着た30代くらいの男性。 ……計4人。
次の駅に到着すれば乗客は多少増えるだろうけど、街へ向かうのとは反対方向への電車だから、知り合いに会う可能性は低い…と思う。
……ま、こんな早朝から出かける同級生は居ないだろうけど。
というか、居ないことを祈るのみ…だ。
「ボックス席に座ろっ」
と言った和真は、既にボックス席に腰を下ろしている。
……で、自分の隣の席に背負ってたリュックを置いた。
この野郎、謀りやがったな……。
和真の隣に座ろうと思ったのに、荷物があるから 座れる場所は和真の向かい側の2席だけとなった。
つまり…俺と美麗がそこに並んで座る他はない。
ヤベェ……すげードキドキしてきた。
隣に座るとか距離が近すぎるだろ。
美麗はどう思うだろう?
俺の隣で嫌じゃないかな?
今は人が少ないからいいけど、人が増えてきたあとも隣に座ってて平気か?
むしろ、距離の近さに俺が耐えられるか……?