学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「お前な……トラが居なくても、俺はしっかりやる人間だぞ?」
「でも馬鹿と馬鹿が合わさったら絶対ヤバいでしょ。 1+1が10000くらいになる気がするもん」
「怖いなオイ」
そんな風に考える美麗がまず怖いし、それを否定出来ない自分も怖い。
いやほんと…通常ならあり得ないことだけど、写真のことになるとマジでそうなるかも……。
俺と和真は写真を撮るのが大好きだから、二人だけだったら時間を忘れてひたすら撮り続けそうだ。
……ヤベェ。
ストッパー役で美麗が一緒に来てくれて、マジでよかった……。
「まぁ……写真を撮ってるマルを近くで見たいなーって思ったからでもあるんだけどね。 むしろそっちの割合の方が高いかもしれない」
「……え?」
「だって、休みの日だと写真を撮ってる姿はなかなか見られないから。 近所だと周りの目が気になるけど、知り合いの居ない場所に出かければ気兼ねなく そばに居られるでしょ?」
……マジか。
写真を撮ってる俺を近くで見たいってマジかよ。
そっちの割合の方が高いってマジかよチクショウ。
語彙力がなさすぎて俺マジでヤベェ。
ほんっとにさぁ……美麗はどんだけ俺を喜ばせる気だよ……。