学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
しかも そのほとんどは企業アカウントで、残りは信頼出来るという友人数名の鍵アカウントだ。
ファンの人たちとの個人的なやり取りはしていない…と思ってたんだけど……。
「俺ね、どんな人がフォローしてくれてるのかなーって思って、時々フォロワーさんのプロフィールを眺めてるんだ」
「うん、それで?」
「面白いプロフィールとか、趣味が合いそうな人のところは もれなく訪問すんのね」
「うんうん」
「で、マルのところに訪問したらメチャクチャ綺麗な写真がいっぱいアップされてて、思わずフォローしちゃったわけ」
……え、そうなの?
ていうか、“あの”時雨くんが、SNSに写真を……?
「知ってる街並みの写真だったから、DMで「もしかしたらM県S市住みですか?」って聞いたんだ。 そしたらビンゴだったっつーわけ」
「……なるほど。 で、話してるうちに うっかり学校のことを言っちゃったわけね」
「そうなんだよ。 姉ちゃんの名前借りてるから姉ちゃんの高校を言っときゃいいかーって思ったら、まさかまさかでマルと同じ学校だったんだよねぇ」