学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
……そこでノーリアクションだったなら まだ誤魔化せたかもしれない。
でも「唐草 美麗」に反応して、思わず声のした方を見ちゃったんだよね……。
「あ、やっぱり美麗さんだ。 どーも、stardust193です」
「うぇっ!? 星屑さんっ……!?」
「初めましてー」
……えぇ……星屑さん来るの早すぎでしょ。
ていうかゴメン。
予想外すぎて変な声出ちゃったや。
まず、俺が 男 だということを知っても平然としてる星屑さんにビックリした。
そして何よりも……、
「……星屑さんって、女だったの?」
……てっきり男性だと思ってた星屑さんが 女性 だったということに、1番驚いた。
「コメントの口調を見て、なんとなく男性の方かと思ってたんだけど……」
「あー。 なんかさ、女子っぽい喋り方…っていうの? そういうの苦手なんだ。 ていうか私、しょっちゅう男に間違われるんだよねー」
「……背ぇ高いし、髪の毛も短くしてるから?」
「そそ。 制服以外じゃスカートは穿かないし、どっちかと言えば男子っぽい服の方が好きだしね」
そう言って笑った星屑さんは、パーカーにジーンズ、靴はスニーカーというラフな装いをしている。
確かに、男の方が好んで着そうな服だ。