学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「あのさ、ちょっと落ち着いて聞いてくれる? 俺ね、今 stardust193って人と一緒なんだ」
『すたーだすと いちきゅうさん? ……って、あのコメントの人っ!?』
「うん、メチャクチャ面白い人だよ。 だから心配ないよ」
『……今から行くから会わせてっ!!』
「えっ、来なくていいよ。 説明すんの面倒臭いし」
『和真を騙そうとしてる人かもしれないでしょっ!? 私とマルが行くまで動かずに待ってなさいっ!!』
……命令かい。
そんでもって電話は切られた…と。
ハァ。
面倒臭いなぁ……。
「……育美ちゃんっ、今から二人ほど来るから、ちょっと会ってもらっていいかなっ?」
距離を開けたまま声をかけると、育美ちゃんは「わかったー」と距離を開けたまま答えた。
「トイレんところに来ると思うから、迎えに行ってくるっ」
更にそう続けたあと、俺は一人でトイレへと向かって歩き出した。
……そして、電話が切れてから約3分。
ハァハァゼェゼェと苦しそうに呼吸する姉 美麗と、息一つ乱さずにホッとした顔を見せる円くんが、俺の前に現れた。