学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


だってマルは超絶イケメンで、私は平凡な女子だから。

付き合えて嬉しいのに、マルと一緒に居るところは見られたくない…と思ってしまっている。



「えっと…ね、他人が居るところだと、手を繋いだりとかも出来ない…と思うの。 だから……二人きりの時は、メチャクチャ距離が近くなっちゃうかも…です……」



顔を見て言うのは恥ずかしい。

だから見えないように抱きついてみたけれど……これはこれで普通に恥ずかしいっ……。



「ご、ごめんねっ……暑苦しいしっ、嫌だよねっ……」



顔がどんどん熱くなる。

距離を取ろうとするけれど……体が離れない。

マルが…離してくれないんだ。



「あ、の……マル……?」

「……お前は、何回 俺を殺せば気が済むんだ……」

「えっ?」


「ヤベェ……美麗マジで可愛いんだけど」

「えっ…えぇっ……!?」



可愛い…なんて聞き慣れない言葉を不意にもらい、思わず上げる。


その瞬間、

ちゅっ

……と、唇と唇が重なり合った。


時間にすれば、ほんの一瞬。

だけど その感触はしっかりと唇に残っている。


マルに、キス…されてしまった……。






「……っ……ふ、不意打ちはズルいです……」

「……うん、ごめん……。 自分でやっといてなんだけど、俺も普通にビックリした……」

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