学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
廊下に放置されていたのは、大量のビールが入ってるだろう大きな箱。
それから…色々な野菜が入ったビニール袋に、お肉のパックが8個くらい積み重なってるビニール袋もあった。
その横にあるビニール袋には、大量のパスタが入っている。
冷凍食品や加工品なんかも、これまた大量に……。
さらには、トイレットペーパーやキッチンペーパー、ティッシュボックスも積み重なっていた。
あぁ……その横には洗剤類も……。
……全部が全部、物凄い量だ。
「……マルのお母さん、パワフルだね……」
「あー……うん、なんかごめん……」
苦笑いをする私に、マルも苦笑いを浮かべる。
その後 私たちは、大量の荷物を手分けして室内へと運び込んだ。
マルに指示されるがまま動き、動き、また動き……全部を綺麗に片付け終わったのは、10分くらい経った時だった。
二人でもそんなに時間がかかるなんて……相当な量だった……。
「……やっと終わった……」
ソファーに並んで座り、ペットボトルのお茶を飲む。
「面倒なことに付き合わせて、マジでごめんなー……」
「思ってた以上に いっぱいあったねぇ……」
「こまめに買えばいいのにさぁ、まとめ買いしすぎなんだよー……」
ソファーの背もたれに体を預けたマルは、そのまま ゆっくりと天井を見上げた。