学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


廊下に放置されていたのは、大量のビールが入ってるだろう大きな箱。

それから…色々な野菜が入ったビニール袋に、お肉のパックが8個くらい積み重なってるビニール袋もあった。

その横にあるビニール袋には、大量のパスタが入っている。

冷凍食品や加工品なんかも、これまた大量に……。


さらには、トイレットペーパーやキッチンペーパー、ティッシュボックスも積み重なっていた。

あぁ……その横には洗剤類も……。


……全部が全部、物凄い量だ。



「……マルのお母さん、パワフルだね……」

「あー……うん、なんかごめん……」



苦笑いをする私に、マルも苦笑いを浮かべる。


その後 私たちは、大量の荷物を手分けして室内へと運び込んだ。

マルに指示されるがまま動き、動き、また動き……全部を綺麗に片付け終わったのは、10分くらい経った時だった。

二人でもそんなに時間がかかるなんて……相当な量だった……。






「……やっと終わった……」



ソファーに並んで座り、ペットボトルのお茶を飲む。



「面倒なことに付き合わせて、マジでごめんなー……」

「思ってた以上に いっぱいあったねぇ……」

「こまめに買えばいいのにさぁ、まとめ買いしすぎなんだよー……」



ソファーの背もたれに体を預けたマルは、そのまま ゆっくりと天井を見上げた。

< 219 / 259 >

この作品をシェア

pagetop