学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


──……その後。

私たちはケーキを食べながら たくさん話をした。

そして…二人の写真もたくさん撮った。


「恋人同士」になったあとの、初めての写真。

泣いてばかりだった私の顔は きっと酷く醜いものだったと思うけど、マルはそんな私をそのまま全部受け入れてくれた。


……私は、これから先もマルの隣に居る。

居ても…いいんだ。



「……マル、色々ありがとう。 私…凄く幸せだよ」



心の底からの思い。

それを伝えた時、マルは今までで1番 優しい顔で笑って頷いた。



「俺もありがとう」



視線が合わさり、距離が縮まって……自然と口づけを交わす。

唇と唇が離れたあとは やっぱり恥ずかしくて、お互いに視線を逸らしてしまったけれど。

それでも握った手は離さない。



……マルのことが好き。

最初は嫌いだったはずなのに、いつの間にか好きになって…今では隣に居られることが最高に幸せだった。

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