学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「私…他人の目を気にしすぎるところを直したい。 かなり時間がかかると思うけど……前に進みたいの。 マルと、もっといっぱい笑い合いたいから……」
「うん、でも無理はするなよ? 無理して笑ったって、結局ツラくなるだけだしさ」
「……いっぱい迷惑かけて、ごめんね……」
「謝るなって。 つーか俺だって猪突猛進なところ直さなきゃいけないし。 むしろ俺の方が直すのに時間がかかりそうだと思わない?」
……そう言われると、そんな気が…しないでもない…ような……。
「俺たちは俺たちらしく のんびり進んで行けばいい。 人生長いんだから、今 焦る必要はないだろ」
「……うん」
「あっ、でもスイーツ食べ放題には行くからなっ? 周りの目が気になっても 時間が勿体ないから たくさん食えよっ?」
「ふふっ……了解です」
マルの明るい声を聞き、自然と笑顔になる。
私たちは私たちらしく…か。
そうだね、マル。
1歩ずつ…ううん、半歩ずつでもいい。
どれだけ時間がかかっても、前へ進んでいるのなら それでいいんだ。
マルはずっと私の隣に居てくれる。
私を好きで居てくれる。
それがわかったから…私は前へ進めるんだ。