学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
「SNSのアカウントもフォローし合っとく?」
「ですねっ、何かあった時に連絡が取りやすくなりますしっ」
「えーっと、「stardust193」…だっけ?」
「はいっ、星屑のイクミですっ」
「ふふっ…はい、フォローしたよ」
「じゃあ私もフォローしますねー」
という やり取りをしていた時、マルが少し離れたところから声をかけてきた。
「おーい、終わったかー? そろそろ行くぞー」
「はーい、今 行きまーす」
一通り登録を終えたあと、育美さんはマルの方へと駆け出した。
俺はその後ろ姿を見ながら、ゆっくりと歩みを進めていく。
今日は 俺、マル、美麗さん、和真くん、そして育美さんの5人でスイーツの食べ放題に行くことになっている。
でも、今はまだ朝の8時30分。
店がオープンするのは11時だから、まだだいぶ時間がある。
というか、混雑次第で 入店はもっと遅くなるかもしれない。
いや……たとえ混雑していなくても、写真を撮ることが好きな人間が二人も居るから 入店が遅くなるのは必須かな?