学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


「えーっと……うん、なんかごめん。 とりあえず やましいことは無いんで安心してください」

『まぁ、やましいことがあったら電話なんてしてこないだろうしね。 それで、一緒に居る男女って? マルくんは居るんでしょ?』

「うん。 マルの他に居るのは、早乙女 美麗さん、そして美麗さんの1つ下の弟の和真くん。 その和真くんの友達で 同じく1つ下の育美さんっていう女の子だよ」


『……んん? ごめん、ちょっと待って。 なんか…情報量が多すぎて よくわからない……』



そう言ったあと、菜乃葉は無言になってしまった。

それから10秒ほど経った時、ようやく言葉が返ってきた。



『えーっと……早乙女 美麗さんって、私と同じクラスの早乙女さんだよね?』

「うん」

『で、その早乙女さんの弟くん…と、弟くんの友達の女の子……が一緒に居るってことで 合ってる?』


「大丈夫、合ってるよ。 それとね、マルは美麗さんと付き合い始めたんだ」

『……えっ!? マルくんと早乙女さんが喋ってるところなんて 今まで見たことないよっ!?』

「ふふっ…俺と菜乃葉が付き合ってるって知った時の美麗さんも、同じことを言ってたよ。 俺たち4人は似た者同士、ってことだね」

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