学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です


だからこそ美麗さんは、菜乃葉に会いたいと俺に願った。

そして多分…菜乃葉も同じことを思うはずだ。



「菜乃葉。 美麗さんね、菜乃葉に会って色々話したいって言ってたよ」

『え、本当に? 私も会いたいっ。 今すぐ会って話したいっ』

「じゃあ今から会おう。 現在地の情報をメールするね。 ちょっと遠いけど、大丈夫?」


『大丈夫っ、超特急で用意するねっ』

「ふふっ…了解。 みんなに菜乃葉が来ることを言っておくよ。 道中気をつけて」

『うんっ。 じゃあ、またあとでっ』



そう言葉を交わしたあと、電話を切った。

あんなに声を弾ませる菜乃葉は久しぶりな気がする。

話してよかった。


菜乃葉と美麗さんは、この先きっと良い関係を築けると思う。

それに、和真くんや育美さんとも。


色々な話をして、いっぱい笑い合って、6人で情報を共有し、またみんなで笑い合う。

そういう関係になれたら最高だ。


なんてことを思いながら、菜乃葉へのメールを作成していく。

1分もかからずに作り終えたメールを躊躇わずに送信し、美麗さんが待つコンビニへと向かった。

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