学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
──……その後、コンビニを出た俺たちは 歩きながら話をした。
「ということで、あとで菜乃葉が来るよ」
「そっか。 じゃあ あとで駅まで迎えに行ってー……そのあとみんなで食べ放題なっ?」
「うん」
「つーかお前、もっと早くに周防を誘っとけよー。 どう考えても男女6人の方がバランスがいいじゃん」
「それはそうなんだけど、馬鹿マルと一緒に居ると馬鹿みたいに疲れるじゃん? だからしんどいのは俺一人でいいかなーと思ってさ」
「お前ナチュラルに酷いな」
なんてことを言いながら、二人で笑い合う。
そんな俺たちの話を横で聞いていた美麗さんは、笑いを堪えるようにしながら肩を震わせていた。
「おいコラ美麗、何笑ってんだよ」
マルが、不服そうな顔をしながら 美麗さんの頭をポンと叩く。
そんなマルに 美麗さんは楽しそうな顔を見せた。
「ごめんごめん。 でも「あぁ確かにー」って思っちゃって」
「うっわー、お前も酷いなっ」
「まぁ、私は馬鹿みたいな部分も好きだから全然いいけどね。 ……って、なんか恥ずかしいこと言っちゃった!! 二人ともっ、今のは聞かなかったことにしてくださいっ……!!」