学年1のイケメンが探してる美少女は うちの弟です
4 大切な人
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……
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和真の近くまで行き、すぐに声をかける。
和真は、砂の上に座りながら海を見ていた。
「時雨くんと伊勢谷くんは?」
「ちょっと二人で話すんだって。 階段の向こうに居るよ」
「そっか」
どうやら二人は、砂浜からは見えない階段の向こう側に居るらしい。
私は和真の隣に座り、同じように海を眺めた。
「そういや姉ちゃんってさ、円くんたちのこと ずっと名字呼びだよね」
「え? あー……うん、まぁ名字呼びで不都合なこともないしね」
名前の話が出て、ふと気づく。
そういえば私は、二人のことをずっと名字で呼んでいる。
時雨くんには「みぃ」と呼ばれ、伊勢谷くんからは「美麗さん」と呼ばれているのに。
「和真は、時雨くんのことは「円くん」って呼んでるよね。 伊勢谷くんのことは…「トラくん」?」
「うん。 円くんのことは時々「マル」っても呼ぶよ」
「そっか。 それにしても……もうすっかり仲良しだねぇ」
「そりゃあ、頻繁にメールしてるもん。 放課後に3人で遊んだこともあるよ」
え、初耳。
3人で会って遊んだ…って……街行く人に、相当注目されただろうなぁ……。