無気力オオカミくんは、私だけに夢中。
合コンとオオカミ
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次の日、西野は学校を休んだ。
さらに次の日も。
体調、悪化してるのかも。
西野には悪いけど、顔を合わせなくていいから私は正直助かる。
「隣がいないと寂しいでしょ~」
水曜日のお昼休み。
空いた西野の席に座った鈴ちゃんが、パックジュースのストローを取り出しながら話しかけてきた。
「落ち着いて授業受けられるから悪くないよ」
「え~?イケメンが隣なんて、ウチならモチベ爆上がりなんたけどなあ」
「イケメンすぎてイヤなの……。隣ばっかり気にしちゃうし」
視界の端に光に当たった綺麗な髪が映るんだよ。
西野が動くと、ふわってしつこくない甘い匂いがするんだよ。
授業妨害だよ。
「彼氏がいれば、こんなに西野のこと考えなくて済むのにな」
何気なくつぶやいた私を見て、鈴ちゃんがキラッと目を光らせた。
えっ、なに。
「そんな利奈に、朗報でぇす!」
「ろーほー?」
「合コン!今週の金曜日にあるの、人足りないんだって。ぜひ行ってみよう~!」