無気力オオカミくんは、私だけに夢中。
「陸人くんのこと本気で好きな子の気持ち、ちゃんと考えてね」
そう告げて、4人は去っていった。
しばし呆然とする私。
……うっ
怖い。
付き合ってないしキスもしてないし陸人のことは恋愛対象じゃないし、
……でも、それを言うことすら許さない圧力だった。
立ち上がってスカートをはたく。
じんと熱を持ったひざ小僧を見ると、赤く滲んでいた。
今日、ほんっといいことない。
こぼれそうになるため息を抑えて、保健室へ向かった。