無気力オオカミくんは、私だけに夢中。
もしそれが本当だとしたら、さっきの私に対する態度は何だったんだろう……だよね。
最初から印象は悪かったけど、冷たいって感じじゃなかった。
もしや、私は女だと思われてない……?
考えれば考えるほどその説が濃厚になってきて、心にモヤっとしたものが走る。
……こんなに頭の中を独占されてちゃダメだ。
スクバをの取っ手をぎゅっと握る。
今、私のやるべきことは
西野よりもドキドキする相手を見つけること!
そんな目標を立てた次の日、
私は西野の“口の悪さ”を目の当たりにすることになった。