無気力オオカミくんは、私だけに夢中。
放課後のオオカミ



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放課後。



西野は放課後、再度呼び出しをくらった。

そして私は、案の定後悔していた。




気分を例えるなら、ライブのあと。


ついさっきの出来事のはずなのに、頭で再生される光景は少し霧がかってて、夢でも見てたんじゃないかってくらい。

体の内にこもってた熱もだんだん引いてって、あんなにはしゃいでた自分が嘘みたいに思えてくる、あの感じ。



空虚感?喪失感?
それにキスを受け入れたことへの後悔が加わって、心は低迷。


イケメン遊び人に流されてしまった。
客観的に見て、すごい滑稽。


ちょろい女って思われたかな。
将来の男運が心配すぎる。




「利奈、早く荷物詰めてよ~」


鈴ちゃんが私の机に手をついて、変える準備を急かしてきた。
そこでハッと思い出す。



「鈴ちゃん、そういえば今日デートだったっけ!ごめん、急ぐね!」



教科書たちをスクバに押しこんで立ちあがる。
あんまり手元見なかったけど、課題のファイルさえ入ってれば、とりあえずオッケー。

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