私だけの甘い狼
夜ご飯になったけど私がこの家に来て初めてのことが起こった。




夜ご飯に神楽さんがいないこと。


星さんが仕事でいないと言ってたっけ?



忙しんだろうな。


「ごちそうさま。風呂入る。」



星斗くん。
なにかあったんだろうな今日。


「兄貴やっぱり…」



星輝くん?どうしたんだろう。いいかけてやめる言葉の先を私は まだ知ることはなかった。



それからご飯を食べて星さんのお手伝いをして
お風呂に入って部屋に向かう。




ここまでは、いつもと変わらない。


部屋に入った後すぐに部屋に尋ねてきた。



星斗くん。



「どうしたの?」


なんかやっぱり何かに悩んでる。



「1つ言いたいことがあって。俺は、かっこよくない。逃げてばかりいる。何もかもバスケでもかっこよくない。それだけ言いたかった」



星斗くん…



やっぱりなにかあったんだ。



でも!これだけは、言える!


すぐさま部屋に戻った星斗くんを追いかけて
部屋を開けて言う。



「今日の星斗くんは、かっこよかったよ!少なくとも私には、かっこよく見えた!」





だってキラキラしてボールを持った時の表情は私にでもわかるくらい輝いていたから。



「お前。そんなこと言ってきた人初めてだよ。ありがとうな。でも事実だよたとえかっこよくても俺は…いやなんでもない」




「無理には聞かないから言えるときでいいから。いつか星斗くんが思ってることを話して?聞くくらいかもだけど支えになるよ!」



私が泣けないことにきずいて泣かせてくれ時みたいに。



今度は、私が。


そう言うとふわっと笑って「ありがとう」と言った。


初めてだ素顔を見た気がした。



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