私だけの甘い狼
「お前さ。その大丈夫か?両親のこととか。」



うーん。大丈夫ではない。ただやっぱり寂しい。

でも頑張らないとだから泣いてなんていられないんだよね!



迷惑かけないように私の気持ちは、隠さないと。
泣いてしまったら心配かけてしまう。


「私ならなんとかやっていけます!この御恩もお返しさせていただきます。それとすごく気になっていたんですがStellsってなんですか?」



とりあえず話をずらす。


「え?!知らねーの?えっとー歌手グループだよ。2人組のシンガーソングライター」




え?!そんなすごい人が!!今更ながらに驚く。



「あとお前さ。敬語とさんずけやめろ。俺は、呼び捨てでいいから」



え?!男の子を呼び捨てにするの初めて…////




恥ずかしいな。




「ほら呼んでみ?」




え?!今?!



「せっっせっ星斗くくん」



「ぷっっお前噛みすぎ。もっかい」



え?!もう1回?!



「星斗くん//////」



「ん?なに?」



そう言って返事をする星斗くんは、私と距離を詰めてくる。




「あっ/////あのっ////距離が…」




「ん?距離が?」



「ち!近いです/////」



そういうと黙ってしまい。



なんか不味い事言ったかな?



「可愛いな。素直だし。すぐ言うこと聞く。そういうの俺の前だけにしろよ?俺じゃなかったら襲われるぞ。それと寂しかったり泣きたい時は、俺を呼べ。我慢するなよ。」





まさか。今の流れわざと?私の気持ちにきずいてやってた?



それならすごい優しい人だ。



そんなことされたら涙がいやでもでてきちゃうよやっぱりお母さんとお父さんいないと寂しいよ。


「うっうぅう。ありがとうっズズ」


「お前。わりと涙もろいんだな。ほら来い。」



そう言って抱きしめてくれた。




「あのぅぅぅ」



「いいから泣きたいなら泣け。」



そういう星斗くんの声は暖かくて心地よかった。

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