私だけの甘い狼

《美希side》



起きると抱きしめられたまま。



あ！あのまま寝ちゃったんだ。




どうしよ…えっとー…




｢星斗くん？｣



そうするとうっすら目を開けて私の顔をじっとみている。




｢はよ。しっかり寝れたか？学校初日は、疲れたろ？今日は、休めよ｣




そう言って部屋を出てしまった。



優しいんだろうな。星斗くんは。



時計を見ると夜の7時になっていた。



長い階段を降りてリビングに行くと星さんがご飯を作っていてというかちょうどご飯ができていて…




湯気…暖かいご飯っていつぶりだろう…



｢あ！星さん！ご飯ありがとうございます！すみませんほんとに。片付けは、手伝います｣



ぼーっとしていたからお礼を言うのがおくれちゃった！なにしてんの！私！




｢いいの！この家に住むなら甘えることを忘れないでねわかった？｣



ほんとに優しい。




そういえば星輝くんは髪の毛染めてるのに星斗くんは染めてないんだ。



星さんも染めてるし神楽さんも少し染まってる。



星斗くんは、どうして染めないんだろう？



｢あの！星斗くん！星斗くんは、なぜ髪の毛を染めないんですか？｣


思わず気になって聞いてしまった。





｢あ？俺？俺はーまぁめんどいから」



そうなんだ…


｢てか早く食べないと無くなるぞ｣



え？！机を見ると唐揚げが１個。



取りたい…でも私は、よそ者。



ここは、譲るべき…



そうすると横から手が伸びて星斗くんが取ってしまった。



無くなるぞって教えてくれたの星斗くんなのに…



そうすると星斗くんが私のお皿に載っけてくれた