君と半分
おいらには変だと思う事が山のようにある。


じい様はいつも食べものを分けてやるんだ。


ものごいして、働かない奴らに何故食べ物を分けてやらにゃいかんの?


おいらだってお腹空いてるし、じい様はもっと空いてるはずだ。


おいらより体がおっきいんだから。


なのにどうして他人にまで分けてやるん?


じい様は言った。


「共に生きるためじゃ。

勘違いするな、人は一人で生きているわけじゃない。

例え、何百年生きて、一人で全ての事が出来るようになっても、共存出来なければ生きていけないのだ」


「なんでなん?」


「…世の中の決まりだ。ルールじゃよ。

何事も程々が一番だ。欲張ってはいけないよ』


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