転生に失敗した俺!!
で、やっぱり目を覚ます。

「……ここは…」

まわりを見ると森の中だ。どうやら転生は成功したらしい。
とりあえず一呼吸おこう。

「っと言うかここどこ?森って事以外何もわからないんだけど、、こういう時ってゲームだと何かしらのモブが出て来て何かしらのストーリーが始まると思うんだけど…」

…小鳥が鳴いてる、空気も澄んでいて気持ちがいい。
なんてきれいな森なんだろう。………………………………

「うん、なんもおきない、とりあえず歩くか…まずは…どっちに行けばいいか分からん…」

初手で詰んだー!

こうなったら、木の棒を立てて倒れた方向に進もう。
って事で木の棒を探すか。森なんだしそこら辺にあんだろ。

「おー、あったあった!これを、ん?なんだこれ?」

木の棒を拾おうとしたら目の前に木の実が成っていた。

ぐーーぎゅるる

「そういえばお腹すいた、、、」

せっかくなので木の実を食べて腹ごしらえしたら動こう。

すると向こうにもまた違う木の実がなっている。

「おーすごい、ここにはたくさん木の実があるっぽいな、しかも、モグモグ、うん、ちょっと癖があるがうまい。」

食べながら色々な木の実を見つけ食べ歩いていた。

俺は考え付いた。どうせ殺される運命ならこのまま森で暮らしてひっそりと暮らせるのではと…

「それもありだなー!!よーし!この森を拠点に寝床とかつくって暮らそー自給自足の俺の人生はここから始まるー!!」

と手を空に向けて万歳してたら、後ろからガサッと音がした。
後ろを振り向くとそこには女の子が立っていた。

ヤバい恥ずかしい所を見られた、、

つかさず手を下げ女の子に挨拶をした。

「あ、こ、こんにちわー、いい天気ですねー、ハハ」

女の子は持っていたかごを地面に落とした。

「キャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」

女の子は逃げ出した。…え?なんで?

「あ、あの、すいません!!かご!!って言うかここ今どこなのかお話をー…」

くそ、なんだってんだ、いきなり悲鳴上げて逃げ出すとか失礼にも程がある。
女の子の落としたかごを拾いどうしようか悩んでみたが、とりあえず中を物色しようと思った。

別に悪いことはしていない。むしろ返してあげなきゃと思ってる次第ですとも!!えぇ!!

かごの中にはたくさんの木の実が入っていた。

「あの人も木の実を取りに来たのかな、あれ?…」

かごの中には木の実と他にはロザリオが入っていた。

「ロザリオ??あの子シスターか何かなのかな、参った、返しに行くべきか、でも追いかけるのめんどくさいし…とりあえず木の実食べながら考えるか…」

木の実食べながら考えている振りをしていた時に重大な事に気づいてしまった。

…俺なぜか裸だ…




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