恋はされるものじゃなくてするもの。
やっと昼休みになり案内をする為、彼女の元へ。
「あ、えっと…由紀くん!!」
急に下の名前で呼ぶ彼女にドキッと心臓が反応する。
「初日で良く分かったね?」
「うん!!頑張って皆の名前を早く覚えたいの!!」
頑張って名前を覚えようとする姿はいとおしい。
少し天然なのかな?なんて色々考えてみてしまう。
「俺、覚えやすかったかな?」
少し笑いながら言う。
まぁ金髪にピアスだし覚えてても普通だ。
「最初に声をかけてくれて、笑顔が可愛かったから!!かな?
あ、男の子に可愛いって良くないよね!!ごめん!!」
あの時慌てて君の元へ行って正解だった。
覚えてもらっていた理由が俺自身の事で嬉しい。
笑顔とかそういう所を見てくれるのが嬉しい。
「許してあげる変わりに名前で呼ばせてよ。」
これから俺は恋をしていくんだ。
END